SNSにおけるニカーブ、日常の実践、商業、そして公共の議論
ThreadsとInstagramの公開コンテンツを調査すると、マレー語の投稿ではニカーブが個人的な実践、日常の衣服、商業カテゴリーとして語られる一方、英語の投稿ではニカービ同士の支援ネットワークや禁止をめぐる議論として語られていることがわかる。これはプラットフォームの一断面であり、世論調査ではない。
SNSの一断面であり、全国調査ではない
本稿は、ThreadsとInstagramで「niqab」「niqabis」「purdah」「face veil」「wear niqab」などの語を用いて直接検索し、見つかった公開投稿とプロフィールのみに基づいている。
プラットフォームの検索結果は、検索語、言語、エンゲージメント、アルゴリズムによって形づくられている。それらは、実際にニカーブを着用している女性の人数や、マレーシア人あるいは西洋社会全体がどう考えているかを示すものではない。示せるのは、公に可視化されている会話がどれかということだけである。
マレーシア向けSNSにおけるニカーブ
Instagramで「niqab」や「purdah」を検索すると、個人アカウントと専門の衣料品ビジネスの両方が見つかった。Kembara Niqabis は、ニカービとしてのアイデンティティを旅行や仕事、コミュニティ活動と結びつけたマレーシアの個人ブログである。Niqabbia Apparels は、自らをマレーシアの衣料ブランドと位置づけ、キマールとアバヤを日常着として販売している。
同じ検索で見つかった他のアカウントには、Apple Scarf、Ainnanha HQ、Niqab U がある。これらの存在は、顔を覆う衣服や関連する慎み深い衣服のための確立されたオンライン小売環境があることを示している。
Threadsでも同様の日常的な議論が見られた。@__missschakira は、快適さ、軽さ、通気性の観点からニカーブのブランドを比較している。@belantara.hitam は、日常使い向けの長いニカーブを宣伝していた。
これらの例は、ニカーブの着用が増加していることを証明するものではない。それが示しているのは、可視化されているマレーシア向けSNS空間において、ニカーブが宗教的な文脈だけでなく、実用的・商業的な文脈でも語られているということである。
個人の選択とコミュニティ
一部の投稿は、ニカーブを個人的な信仰上の一歩として描いている。@sarahthemuslim は、初めてニカーブを購入したことを公に発信した。別のThreadsユーザー@yasirahtahip は、ニカーブを着用する友人がいないため、他のニカービにつながりを求めていた。
こうした投稿は、SNSがアドバイスや安心感、仲間とのつながりのための非公式な場として機能しうることを示している。ただし、これをすべてのニカービの経験を代表するものと読むべきではない。
自撮り、ファッション、コンテンツをめぐる論争
マレーシアのオンライン上では、ニカーブを公に向けた個人ブランディングやファッションコンテンツ、頻繁な自撮りに用いるべきかどうかをめぐる、別の論争も存在する。
@effy.afikah は、ビジネスや個人ブランディング自体が必ずしも誤りではないとしつつ、注目を集めることを狙ったコンテンツには注意を促した。@rabiaadaham も同様に、「ニカービ」というラベルがパフォーマンス的なファッションコンテンツに使われている現状を論じ、慎み深い装いと注目を求める見せ方とを区別していた。
もう一つの投稿では、@nurulhusainnn が、あるオンラインコンテンツではニカーブを着用しながら、他のプロフィール画像では着用していないという一貫性の欠如を批判していた。
これらは個々のユーザーの道徳的見解であり、正式な裁定でもなければ、誰かの意図を証明するものでもない。しかし、一部のムスリムSNSユーザーが、公的な可視性そのものをニカーブをめぐる倫理的議論の一部とみなしていることを示している。
ステレオタイプと敵意
SNSには、見下すような言葉や嘲笑的な言葉も存在する。@joannaanuar によるThreadsの投稿は、ニカーブを着用する女性について蔑視的かつ性的対象化するような言葉を用いていた。これは、オンライン上の注目が常に好意的、宗教的、あるいは中立的であるとは限らないことを示す点で重要である。
英語圏・西洋向けの会話
英語によるInstagramとThreadsのコンテンツは、さらに別の側面を加えている。Niqabi Bloggers Community は、ブログ、ワークショップ、イベントを通じて世界中のニカービ女性をつなぎ、支援しようとするコミュニティ団体を自称している。その存在は、一部のニカービがSNSを衣服に関するコンテンツのためだけでなく、集団的な支援や公的な参加のためにも用いていることを示している。
あるInstagramプロフィール、@that.american.muhajirah は、投稿者がアメリカ出身で現在はパキスタンに住んでいると述べている。その公開プロフィールは、信仰上の考察、家庭生活、西洋についての所感を組み合わせたものである。これは一個人の自己表現であり、アメリカのムスリムの経験全体を測る指標ではない。
議論のもう一方の極では、ポルトガルの顔を覆う衣服に対する規制への応答として、女性を「顔のない存在にすべきではない」と主張し、目に見える表情によるコミュニケーションの重要性を支持するThreadsの投稿もあった。@sheep.736349。
ここから引き出せる有用な結論は、「西洋がひとつの考えを持っている」ということではない。可視化されている英語圏のサンプルは分かれている。一部のユーザーはコミュニケーション、ジェンダー平等、あるいは公共の規範という観点から顔を覆うことを捉え、他のユーザーは宗教的選択、アイデンティティ、相互支援、コミュニティ形成という観点からニカーブを捉えている。
この調査が示すこと
サンプルとした投稿全体を通じて、ニカーブはオンライン上でいくつかの重なり合う枠組みを通して現れている。
- 個人的な信仰上のコミットメント
- 衣服としての快適さと日常の実用性
- オンライン小売とブランディング
- ニカービ同士の相互支援
- 可視性、ファッション、自己表現をめぐる内部の議論
- 外部からのステレオタイプ、あるいは公共の場での顔の覆いをめぐる論争
もっとも正確な説明は、SNSがニカーブを会話の話題としてより可視化しているということである。その可視性は、単一の肯定的な反応も、単一の否定的な反応も生み出してはいない。
出典。 Instagram — Kembara Niqabis · Instagram — Niqabbia Apparels · Instagram — Apple Scarf · Instagram — Ainnanha HQ · Instagram — Niqab U · Instagram — Niqabi Bloggers Community · Instagram — @that.american.muhajirah · Threads — @__missschakira · Threads — @belantara.hitam · Threads — @sarahthemuslim · Threads — @yasirahtahip · Threads — @effy.afikah · Threads — @rabiaadaham · Threads — @nurulhusainnn · Threads — @joannaanuar · Threads — @sheep.736349